91年に渡独。ヴッパータール交響楽団、カールスルーエ州立歌劇場管弦楽団、ベルリン・ドイツ・オペラ歌劇場管弦楽団の首席奏者を歴任する。特に11年間在籍したベルリン・ドイツ・オペラでは、当時音楽監督、クリスティアン・ティーレマンの絶大な信頼のもと、ドイツの新聞各紙に「オーケストラ・ピットの中ではコウトの指揮のもと、渡辺克也のオーボエがはかり知れない説得力で一際光彩を放っていた」、「オーケストラの中の希望の光」等と高い評価を得る。98年の同歌劇場日本公演でも、日本国内の各誌紙がこぞって渡辺の名を挙げて絶賛した。また、現在はソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルグの首席奏者として活躍中。ヨーロッパ各地の名手と競演を重ね、評価を確実に高めている。
CDはこれまでに02年「ニュイ アムール~恋の夜」、04年「∞~インフィニティ」、06年「リリシズム―オーボエが奏でる日本の美」(以上ビクター)他をリリース。またオーボエの本格派曲ばかりを集めた待望のCDを、08年に「インプレッション」、続いて2010年に「サマー・ソング」をドイツと日本で同時リリース。両作品ともに「レコード芸術」誌で特選盤の評価を得る。2012年には「ポエム」をリリース。新聞各紙でも紹介されるなど、各方面で絶賛を博している。
ソリストとしてこれまでにスロヴァキア・フィル、ハンガリー放響、ザグレブ・フィル、ヴェネツィア室内合奏団、都響、神奈川フィル、群響、名古屋フィル、大阪センチュリー響、山形響、日本フィル等と共演。
サイトウ・キネン・フェスティバルにも幾度にも渡り出演。
2010年秋より2013年3月まで、産経新聞にて「渡辺克也のベルリン音楽旅行」を連載。
2011年、第28回日本管打楽器コンクール・オーボエ部門の審査委員長を務める。
2013年4月より、平凡社のウェブマガジン「ウェブ平凡」にて「オーボエ吹きの休日 ベルリン音楽だより」を好評連載中。
ベルリン在住。